メダカの繁殖方法

メダカの飼育に慣れてきたら、今度はメダカの繁殖が楽しみの一つになります。メダカの繁殖にチャレンジしましょう。
メダカは相性がよければオス1匹、メス1匹の1対1でも交配しますが、効率よく繁殖させるには最低、オス・メスあわせて10匹程度用意すると良いでしょう。少しメスが多い方が良いと思います。当店では屋外飼育を推奨したいので、屋外飼育での繁殖の仕方を説明します。

産卵時期について

メダカの自然産卵の時期は5月の連休明けぐらいから9月中頃(当店がある滋賀県の場合。水温と日照時間が大きく関わっていますので、地域差があります。)にかけて産卵します。おおよそ水温20℃以上、日照時間が13時間以上の環境下にて産卵をはじめます。水質、えさ、飼育個体密度にもよりますが、上記の水温・日照時間がキープできれば毎日、もしくはそれに近いペースで産卵します。

産卵床について

メダカは産んだ卵を水草など(ホテイ草が良いと思います)に付着させます。しかし、そのままにしておくと、卵から孵化した稚魚を親メダカが食べてしまいますので、産み付けられた卵は 水草ごと別の容器(孵化用の容器を準備しましょう)に移して孵化させて下さい。

孵化日数について

卵の孵化日数は、「水温 × 日数 = 250℃日」が目安です。「水温が25度ならだいたい10日で孵化」という計算です。しかし50℃で5日という事はあり得ません。孵化日数を過ぎても孵化しない卵は、無精卵や途中で死んでしまった卵だと考えられます。このような卵は放置しておくと、カビが生え、他の正常な卵にまでカビが移りますので、白く濁った卵やカビの生えてしまった卵は取り除いてください。

稚魚について

稚魚は孵化して3日から5日目位から餌を食べ始めます。餌はホームセンターなどで売っている稚魚用の人工餌を与えます。粒の大きい餌の場合は すり鉢などですり潰して与えてください。また、稚魚をグリーンウォーター(メダカを飼育していて数日から数週間経つと緑色になる水)で育てるとその水の中にいるプランクトンが稚魚の良い餌になりす。

たくさん孵化させるための工夫

ひとつでも多くの卵を採りたい場合は底床(飼育容器の下に敷く土や砂利)のない容器で産卵させるといいでしょう。メダカは水草に産み付けると同時に、底にもたくさん卵を落とします。底床があると卵は掬えませんが、底床が敷いてなければ、網などで掬うことが出来ます。
また、産卵床を移動するだけでなく親メダカも定期的に移動させることによってより多くの卵を採卵することが出来ます。